第380章 何も君を諦めさせることはできない

その言葉を聞いた紗雪は、一瞬呆然とした表情を浮かべ、我に返ると耳まで赤くなった。

ようやく、さっきの会話にどんな誤解が含まれていたのかに気づいたのだ。

彼女は恥ずかしさと苛立ちで彼を睨みつけ、言った。「何馬鹿なこと言ってるの。私が言ってたのはそっちの意味じゃない……」

この人の頭の中、もうちょっとまともなこと考えられないのかしら?

朔也は片眉を上げ、疑わしげな目で紗雪を見つめた。「違うのか? じゃあ、何のことだ?」

紗雪は口を開き、本当のことを言おうとしたが、彼のからかうような表情を見て、急に言う気が失せた。

もういい、この人は殴られるのがお似合いよ!

お父さんに一発お見舞いし...

ログインして続きを読む