第381章 紗雪ちゃん、これからは君に優しくするよ

紗雪は、朔也が自分の手のひらを握るその温度と、彼の言葉の力強い響きに、心を少し動かされた。

K市に戻って再会してから、この男は彼女を追いかけると言い出し、多くの愛の言葉を囁いてきた。

けれど、今日の一言ほど彼女の心を安らげ、ときめかせたものはなかった。

紗雪は彼の顔をじっと見つめた。

男の眼差しは深く、少しも揺らぐことなく、人を納得させる力が宿っていた。

しばらくして、紗雪はふっと微笑んだ。「そう? じゃあ、頑張って見せて」

そう言うと、彼女は自ら身を寄せ、朔也の頬にキスをした。

朔也はその行動に、どこか上の空になった。

これは、紗雪がこれほどまでに、何の躊躇いもなく自分から...

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