第390章 彼女に俺のすべてを与える

一同の視線が注がれる中、蒼が書類を差し出してきた。

朔也はそれを受け取ると、沢と清伊に手渡した。

その行動に、沢はわけがわからないといった表情を浮かべる。「これは何だ?」

前回この男が同じようなことをしたのは、榊原家の提携案件をいくつか取り返してきた時だった。

あれからまだ幾日も経っていない。

沢の瞼がぴくりと痙攣した。

朔也は彼らの目の前で、躊躇なく書類封筒を開け、中身をすべて取り出した。

沢は神妙な面持ちになり、それを受け取って目を通す。

数秒後、彼の表情は冷淡なものから驚愕へと変わった。「これは……」

信じられないという顔で、彼は朔也を見つめた。

清伊も書類の内容に...

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