第400章 あなただけに心が動いた

 紗雪はと言うと。

 夕食を終えた後、朔也に連れられて帰ることになった。

 二人は清伊が住む洋館には戻らず、朔也の住まいに向かった。

 今夜の彼は、いつもと何ら変わりないように見えた。

 シャワーを浴びた後、紗雪の髪が濡れていると、朔也がやってきて乾かしてくれた。

 髪が乾き、ドライヤーを置いた瞬間、朔也は彼女を抱きしめてキスをし始めた。それはまるで嵐のような口づけで、いつもの優しさは鳴りを潜め、どこか支配的な色を帯びていた。

 紗雪も朔也の感情がどこかおかしいことに気づき、息継ぎの合間に尋ねた。

「朔也、どうしたの?」

 朔也は少し低い声で問いかける。

「あの四宮琉生って...

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