第407章 君と別れたくない

 朔也は傍らにあったスマホを手に取り、何枚かの写真を紗雪に見せた。

 撮影された時には、傷口の周りの血はすでに洗い流されており、見たところ確かに特別ひどいというわけではなかったが、軽くもない。

 それに弾丸による掠り傷は、普通の傷とは違う。回復は間違いなくより困難だろう。

 いずれにせよ、紗雪は彼の傷の状態を見終えると、張り詰めていた心が、ようやく平常心へ収まった。

 彼女はスマホを置き、振り返ると朔也に抱きついた。彼の胸に深く顔を埋め、心の中では込み上げてくる恐怖を抑えきれずにいた。

「死ぬほど心配したんだから!」

 彼女の声は少し掠れており、その場で泣き出してしまいそうなほど...

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