第408章 彼に動揺させられた

もう夜も更け、朔也が眠りについた後、紗雪はようやく身を起こし、外の様子を見に行った。今夜負傷した人員の状況を把握するためだ。

「紗雪」

雫はまだ休んでいなかった。智也の様子を見終え、外に出たところで紗雪を見かけたのだ。

彼女が今夜の状況を尋ねているのを聞き、声をかけた。

「心配いらないわ。颯真くんがもういくつかの医療室を手配して、今夜負傷した人たちの専門治療にあたってくれているから。幸いなことに、みんな怪我だけで、死者は出ていないそうよ」

「それならよかった」

紗雪は頷いたが、その瞳の奥にはまだ憂いの色が残っていた。

雫には、今夜の出来事がどれほど彼らを怖がらせたかが分かってい...

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