第58章 暴走した

夕暮れ時、浅見家。

恵吾が疲れ切った顔で帰宅した。

真唯は彼の帰宅に気づくと、慌てて立ち上がり尋ねた。「あなた、ここ二日間のうちの会社の株価、どうなってるの? どうしてあんなにひどく下がってるの?」

初めにその知らせを見た時、真唯は信じられなかった。

「そうよ、お父様。一体どういうことなの?」

香奈も心配そうに問いかける。

彼女は浅見グループで働いてはいないが、浅見グループは彼女の支えであり、その身分の象徴だった。

当然、浅見グループに何か問題が起こるのを見たくはなかった。

この期に及んで、恵吾も隠すことなく二人に告げた。「H市とS市のあの二つの大型プロジェクトだが、二日前に...

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