第291章

薄井昌山に一生仕えたところで、これほどの額は手に入らない。なにしろ、薄井昌山自身がこれほど持っていないのだから!

もし今、裏切って薄井昌山を売れば、この株は自分のものになる。

しかも、薄井昌山は間違いなく薄井宴に始末されるだろう。そうなれば、薄井昌山からの報復を心配する必要もない!

側近はあれこれ考えを巡らせた末、どさりと音を立てて薄井宴の前に跪いた。

「圭人若様に毒を盛った犯人を知っております!」

薄井昌山は息を呑み、ソファから勢いよく立ち上がった!

薄井家の面々も、床に跪く男を驚いて見つめた。「?!!!」

薄井宴は眉をひそめ、男に尋ねる。

「お前が知っているのか?」

「...

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