第327章

電話が繋がり、周は半泣き状態だった。

「宴兄貴、どこに行ってたんですか?! 会議、まだ途中ですよ!」

 会社では役員会議が開かれていたが、薄井宴は突然席を立った。

 周も会社の役員たちも、トイレに行ったか、あるいは何か急用で電話でもしに行ったのだろうと思っていた。

 ところが、四十分以上経っても彼は戻ってこない!

 皆が焦り始め、次から次へと周に人を探すよう催促し、周は頭を抱えていた!

 彼でさえ、薄井宴が皆を置き去りにして、藤堂光瑠に会いに来ているとは知らなかったのだ。

「待たせておけ。一時間後に戻る」薄井宴は冷ややかに言った。

「一時間後? どこにいるんですか……プツッ、...

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