第42章

清水海介、清水家の次男。典型的なろくでなしだ。

容姿は醜く、好色で、その上、夜の営みも下手。自分が大スター清水喬月の叔父であることを笠に着て、薄井家と関係を取り付け、津上では我が物顔で振る舞っている。

美しいお嬢さんを見かけるや否や、強引に事を致そうとし、相手が従わなければ、ありとあらゆる悪辣な手段で無理強いするのだ。

善行は一つもせず、悪行の限りを尽くしている!

藤堂二郎は怒りに煮えくり返っていた。

「あいつが薄井のクズに守られてる奴だったなんて。道理でママが薄井のクズと離婚したがるわけだ。こんな悪事しかしないクソハゲを庇うなんて、あいつが良い奴なわけがない!」

薄井宴...

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