第444章

四人が宝を連れて壱号公館へ戻ると、柳生さんをはじめ使用人たちが玄関先にずらりと並び、首を長くして待っていた。

宝が車から降りた瞬間、皆の顔がぱっと明るくなり――次の瞬間には、驚きと喜びが入り混じったまま、ぽろぽろと涙がこぼれ出す。

あの頃、彼らは一度、本気で思っていたのだ。薄井宴は薄井家のあのクズどもの手に落ちたら、きっと生きては戻れない、と。

それがどうだ。

生き延びただけじゃない。

いまは妻も子もいて、家庭は円満そのもの。

当時の薄井青山と鈴川風月より、よほど幸せそうじゃないか。

実の息子たちを取り戻したと思ったら、今度は娘まで――。

子どもが揃った。

天が見捨てていな...

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