第45話王の闇の秘密

重苦しい沈黙が、俺たちの間に横たわっていた。

「お前……なんだって?」

レオンが眉を額の生え際まで跳ね上げて言った。

「ロドリゴに言ったんだ。娘と結婚させてほしいとな。どんな条件だろうが、見返りに何を要求されようが、俺はすべて受け入れただろう」

ピーターはまるで俺の首が二つに増えたかのような目で凝視してくる。

「なんてこった。お前、ずっと彼女に片思いしてたのか?」

「どうして誰とも真剣に付き合わないのか、俺たちずっと不思議だったんだ」レオンが言葉を継ぐ。「てっきり男のほうが好きなのかと思ってたぞ」

俺は彼を冷ややかな目で睨みつけた。

ピーターが満面の笑みを浮かべる。「我らが王は...

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