第17章 代償

酒瓶が冴島欣也の頭に直撃した瞬間――バァン、と乾いた音を立てて砕け散り、ガラス片が四方へ飛び散った。

「ぎゃあああっ!」

冴島欣也は悲鳴を上げて床に倒れ込む。額を押さえた指の隙間から、どろりと血がこぼれ落ちた。

「誰だ、投げたの! 出てこい!」

凶悪な眼光で周囲を睨み回す冴島欣也。ボディーガードたちも荻原和夏の相手どころではなくなり、慌てて周りを囲んで盾になる。次の瓶が飛んでくるのを警戒して。

そのときだった。

バーの照明が一斉に点き、音楽がぷつりと途切れる。

スイッチと音響を押さえたのは、顔色ひとつ変えない黒服の一団だった。

ポールダンスを踊っていた妖艶な女も動きを止め、ポ...

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