第40章 謝罪

冴島零の冷えた視線が、荻原征佑一家に重たい圧をのしかからせた。

葛城耀の身元が偽りだったことはすでに確認されている。あれは葛城グループの後継者などではない。荻原家を救えるのは、いま目の前にいる冴島零ただ一人――。

荻原征佑は深く息を吸い込み、胸の内で渦巻く怒りと不安を押し殺した。そして冴島零に向かって、深々と頭を下げる。

「申し訳ありません、冴島さん。あなたと奥さまを侮辱するような真似をしてしまいました。今日は……あの詐欺師に、すっかり騙されてしまって」

謝罪はした。だが、最後の矜持なのか、罪は葛城耀に押しつける。

「そうです! 私たちはみんな、あの野郎に騙されただけで……っ。すみ...

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