第43章 忙しい仕事

荻原和夏は、冴島零が言った意味を、すぐには飲み込めなかった。

――それが何を指すのか理解したのは、朝食を終え、二人で動物病院に着いてからだ。

自動ドアをくぐった瞬間、荻原和夏は言葉を失った。昨日よりもさらにけたたましい犬の吠え声、甲高い猫の鳴き声。そこに鳥の声まで混ざって、院内がまるで動物園のようにざわめいている。

ロビーにはケージがずらりと並び、犬、猫、鳥――種類も数もバラバラな動物たちが詰め込まれていた。

そして共通点がひとつ。

どの子も泥と埃で汚れていて、体のあちこちに怪我を負っていることだ。

「荻原さん、やっと来てくれた……!」

野口友樹が、汗だくで駆け寄ってくる。白衣...

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