第61章 動物を傷つけた犯人

村野華香は父からの着信を見た瞬間、胸の奥に嫌な予感が渦巻いた。

通話を取るなり、受話口の向こうから村野志石の怒号が叩きつけられる。

「村野華香! お前が警告しろと言った女、いったい何者だ! 俺が前に投資してた雑誌社が、全部投資を断ってきやがった。違約金を払ってでも、俺との取引を切るってんだぞ!」

その言葉に、村野華香はその場で固まった。恐る恐る荻原和夏へ視線を投げる。

「ありえない……あの女は、潰れかけの家の出だって……そんな力、あるはずがない」

電話の向こうで、村野志石はしばし沈黙した。やがて、深い溜息。

「雑誌社が投資を断ったこと自体はどうでもいい。だがな、考えろ。お前にいじ...

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