第595話彼女はプロ

「丁重に頼んでみたが、おまえは聞く耳を持たず、馬鹿を押し通すつもりらしいな。もう出て行くかどうかはおまえが決めることじゃない――俺たちが決める」

そう言いながら、男の表情はみるみる凶悪さを帯び、エミリーとの間合いを詰めてきた。

それに合わせるように、一緒にいた連中も同じような威圧的な目つきになり、じりじりと迫る。

その瞬間、エミリーはすっと脚を上げ、一人の男の股間を真正面から蹴り上げた。

男はたちまちその場に崩れ落ち、股間を押さえて身を丸めた。顔は激痛にゆがみ、耳をつんざくような絶叫を上げる。

あまりに一瞬の出来事で、残りの者たちは反応する暇もなかった。

仲間があんなにもあっさりと...

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