第609話予期せぬ喜び

「君はこの馬をずいぶん気に入ったみたいだね。どうだい、これを君にあげようか?」

命の恩人であるエミリーを前にして、チャーリーは彼女がまだ若いにもかかわらず、終始やわらかく親しみ深い態度を崩さなかった。

エミリーはすぐに首を振った。

「いいえ、いいえ。私、馬を飼っておける場所なんてありません」

チャーリーはただ微笑んだ。

「馬は君のものにする。だが飼育費用はこれまでどおり私が負担しよう。ここ、この厩舎に置いておけばいいし、君は乗りたくなった時にいつでも来ればいい」

なんとも気前がよすぎる話だった。

「それではなおさらいただけません。馬は高価なものですし、そんな贈り物、到底受け取れません...

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