第618章:ビジネスについて話すなら、感情ではなくビジネスの話を

「いったい、何をしようとしてるの?」

ステファンが出て行った途端、エミリーの表情はがらりと変わった――ぶっきらぼうで、ほのかな敵意まで滲ませる。

けれど、彼女はそれを少しも悪いとは思っていなかった。

彼女にとっては、それがごく自然なことだったのだ。

ダニエルはエミリーに近づいた。声は低く、切実で、視線はあまりにも真っ直ぐで強く、まるで彼の世界には彼女しかいないかのようだった。

「エミリー、やめてくれ。頼む……それに……ずっと、会いたかった」

本当のところ、最初に会ったときの状況が違っていたなら、彼はもうとっくに彼女を抱き寄せ、胸の奥に溜め込んでいたものをすべて吐き出していただろう。...

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