第620章:私は医者です

エミリーは、みんなで遊園地へ行こうと提案した。共通の思い出を作る手伝いがしたいのだ、と。

だが連れて来た途端、彼女は口実を見つけて、するりと姿を消した。

まさか、銃撃沙汰に遭遇することになるなど、夢にも思っていなかった。

けれどその瞬間、これから起こることを、誰ひとり予想できなかったのだ。

エミリーは去り際に、バイロンへ「大丈夫」の合図を見せ、ある方角を指さした。

バイロンはその意図を即座に理解した。

ソフィアが戻ってきたとき、そこにいたのはバイロンだけだった。

「エミリーは?」

「先に様子を見てくるって。あとから来いってさ。行こう」

もしかすると神様自ら、二人に機会を与えて...

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