第101章

鈴木結月は少しだけ納得がいかず、尋ねた。

「え、家に帰っても勉強しないの?」

実のところ、この質問は結月自身も気になっていた。学校にいるときの高橋悠人は、授業中どこか心ここにあらずで、教室の外に意識が飛んでいるように見える。けれど、たまにノートへさらっと何かを書きつけているのを見かけることもあった。

――優等生って、こういう感じ。

必要なところだけ、要点だけ。そこだけ記す。

高橋悠人はこらえきれずに笑ってしまい、言った。

「俺たちって、勉強の話しかできないの?」

言ってしまえば、鈴木結月には妙なまでの粘り強さがある。自分がやると決めたことは、最後までやり切る。たとえば「高橋悠人...

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