第146章

鈴木結月は彼女をまっすぐ見つめ、そっと言った。

「ありがとう。私たち、きっと幸せになる」

看護師は結月に向かって拳をきゅっと握り、がんばれのジェスチャーをしてみせると、すぐに別の患者のもとへ小走りで戻っていった。

高橋悠人が戻ってきたとき、鈴木結月は椅子に座って彼を待っていた。

廊下を行き交う人たちを眺める。家族に付き添われている者もいれば、恋人同士らしい二人連れもいる。そしていちばん胸に刺さるのは、たった一人で来ている人だった。

悠人が隣に腰を下ろし、低い声で訊く。

「検査、終わった?」

「うん。結果待ち、三十分くらい」

結月は彼を見て、ふいに言った。

「高橋悠人。考えた...

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