第171章

  そこで鈴木結月は慌てて、彼の頬にちょん、と触れるだけのキスを落とした。ほんの一瞬だけ触れて、すぐに顔を離した。

  それでもチビちゃんは、まるでそれで満たされたみたいに、にこにこしながら高橋悠人の胸にぺたりと張りついた。

  さっきまでの不機嫌も、拗ねた気持ちも、どこかへ消えた。

 「パパ、今回プレゼント持ってきたんだ。一緒に見に行くか?」

  高橋悠人は腕の中の小さな体を、ひょいと抱え直す。さっきまで寄りかかっていた玲央は、途端に目を輝かせ、勢いよくうなずいた。

 「プレゼント! プレゼントほしい! パパ、はやく!」

  玲央は普段、ぺちゃくちゃ喋るタイプじゃない。なのに「...

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