第177章

玲央はすぐにこくりとうなずいた。

 椅子からおりると、皿を両手で抱えて近くのおばさんのところへ持っていく。高橋悠人も入口のほうへ移動して待ち、チビちゃんは返却を終えるやいなや、ぱたぱたと彼のもとへ駆け戻った。

 高橋悠人はその小さな手を取って、休憩室を出た。

 来るのも早ければ去るのも早い。けれど、それで話題にならないわけがない。

「さっきの子、社長の息子さんだったんだ」

「言われてみれば高橋社長にそっくり。特に目、あれ同じだよね」

「やっぱり親が美形だと子どもも……。社長と奥様がイベントに出てた写真見たけど、芸能人に混ざっても負けてなかったもん」

「しかも、しつけが行き届いて...

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