第22章

最後は橋本美月も、ランドセルを背負って家の近くのバス停まで歩いていくしかなかった。

 鈴木結月はバス停の標識の前に立ち、渋々こちらへ近づいてくる橋本美月を眺める。橋本美月は鈴木結月の姿を見つけた途端、いつもの作り笑いすら貼りつけていられなくなった。

 結月は心の底で、笑ってしまいそうになる。まだ始まったばかりなのに、もう我慢できないのか。

 人前で私を踏みつけた時点で、こうなる日が来るって想像すべきだった。

 その気になれば、たった一言でいい。橋本美月をベントレーから引きずり下ろして、路線バスに乗せるくらい簡単だ。

 今日は金曜日。四高では金曜の4限目は授業がなく、3年生以外は全校...

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