第48章

「これから俺は鈴木結月のガチ勢になる。あいつ、強すぎ。……てかナンプレあんなに強いのに、数学22点ってどういうこと?」

 そんな書き込みが出回ったせいで、あの岡本恵茉ですら結月に訊いてきた。

 ようやく授業が終わると、恵茉はすぐ後ろを振り向く。

「結月、ほんとにナンプレチーム入るの?」

 鈴木結月はこくりと頷いた。

 恵茉は結月の顔に落ちた重さに気づいていないのか、机をぱん、と叩いて目を輝かせる。

「やば。結月、マジで何者? 万能すぎでしょ。ナンプレまでできるとか」

 あの日、結月が二人を連続でねじ伏せたのを、恵茉は目の前で見ている。

 数学が苦手な彼女にとって、ナンプレは「...

ログインして続きを読む