第359章

数日分の溜まった仕事を片付けた後、スタジオのデスクで佐藤玲奈は淹れたてのコーヒーを啜りながら一息ついていた。

「玲奈姉ちゃん」

コンコンとノックの音がしてオフィスのドアが開く。茅野青が両手を後ろで組み、どこか意味ありげな様子で入ってきた。

佐藤玲奈は黙ってコーヒーを一口飲み、淡々とした視線を茅野青に向ける。

「何か用?」

「へへっ、プレゼントだよ」

茅野青はにこにこ笑いながら、後ろに隠していた大きなギフトボックスを取り出して差し出した。

綺麗に飾られたリボンを意外そうに一瞥し、佐藤玲奈は首を傾げた。今日は祝日でもなければ自分の誕生日でもない。一体誰からの贈り物だろうか。

「玲...

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