第394章

「花舞、滅多なことを言うんじゃない」蝶野諭介は眉をひそめた。

友人から贈られた骨董品の真贋など、実はどうでもよかったのだが、ただ……

蝶野諭介は再び佐藤玲奈へ視線を向けた。その瞳の奥には、彼女を探ろうとする色が微かに滲んでいる。

「でたらめなんか言ってないもん」蝶野花舞は不満げに小さく唇を尖らせた。「私を信じなくても、骨董界でトップクラスの鑑定士である山田おじいさんのことは信じるべきでしょ。うちのボスはね、その山田おじいさんが直々に認めた鑑定のスペシャリストなんだから」

「お前の言葉を疑っているわけじゃない」蝶野諭介は深く息を吸い込み、佐藤玲奈を見つめて申し訳なさそうに微笑んだ。「す...

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