第420章

堀田家の実家。朝食を済ませ、ソファでくつろいでいた堀田の祖母は、使用人から若奥様が来たと知らせを受けた。

祖母が急いで玄関の方へ目をやると、ちょうど佐藤玲奈が姿を現したところだった。

「玲奈、今日はどうして来てくれたの? 怪我の具合はどうだい?」

佐藤玲奈の顔を見るなり、祖母はパッと表情を明るくし、目尻を下げて微笑んだ。

「おばあちゃん」

佐藤玲奈は親しげに歩み寄り、祖母の腕にそっと手を添えて小声で言った。

「私の怪我はもうすっかりいいんです。それより、おばあちゃんはお加減いかがですか?」

「すこぶる元気だよ」

祖母はあっけらかんと言ってのける。

佐藤玲奈は唇を噛み締め、黙...

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