第538章

「本当に……大丈夫なの?」

佐藤玲奈は、堀田おばあちゃんの青白い顔色が気がかりでたまらず、脈を取ろうと手を伸ばした。だが、その手首を相手にきゅっと掴まれる。

「本当に平気だよ。心配しないで」

堀田おばあちゃんは宥めるように、玲奈の手の甲をぽんぽんと叩いた。

そこへ福田さんがやって来て、玲奈と一緒に堀田おばあちゃんを支え、食卓のそばの椅子に座らせる。

「おばあさまはいつもこんな感じで、良くなったり悪くなったりですから。若奥様、あまりお気になさらず。わたくしが見ておりますので」

福田さんが静かに言う。

「……うん」

佐藤玲奈は重たい気持ちのまま堀田おばあちゃんの向かいに座った。隣...

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