第556章

「もちろん信じてるわ」佐藤玲奈は堀田知也をまっすぐ見て、ありのままに言った。

「信じてるなら、なんで俺に言わなかった」堀田知也は淡々と言う。

佐藤玲奈は言葉に詰まり、何も返せずに黙り込んだ。

しばらくして、堀田知也は自嘲気味に口角を上げる。伸ばした手で佐藤玲奈の柔らかな頬をそっと撫で、低く囁いた。

「前に信じてたかどうかはいい。今回は俺を信じてみろ。な?」

佐藤玲奈の瞳が小さく揺れた。彼女はそっと彼の肩に額を預け、両腕で腰を抱きしめる。

「……うん。信じる」

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翌日。

堀田知也の婚約の報せは、意図的に流した者がいたのだろう、あっという間に広がった。

大手ニュースの...

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