第7章
沙良視点
朝の光が山小屋の壊れた窓から差し込み、私は和也の腕の中で目を覚ました。
昨夜の情熱がまだ心に鮮やかに残っている――私たちはついに、お互いに正直になれたのだ。秘密も、嘘もない。彼のたくましい胸は温かくて心地よく、今まで知らなかった安らぎを与えてくれた。
「おはよう、俺の女王様」和也は私の額にそっとキスをした。
「おはよう、私の騎士様」私は伸びをしながら、この得難い静寂のひとときを味わった。
けれど、その平穏はすぐに打ち砕かれた。
遠くで車のエンジン音が轟き、だんだんと近づいてくる。私は飛び起き、外を見た。三台の黒いSUVが小屋に向かってくる。
「クソッ!」和也も...
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