第171話待望のパッションSEX

ドリアン視点

リラの唇が俺の唇に重なった瞬間、まともな思考はすべて吹き飛んでしまった。数ヶ月にわたる離別、痛み、そして絶望的なほどの渇望が、そのたった一度のキスに凝縮されて爆発した。

彼女の味は記憶と寸分違わなかったが、長い空白のせいで、なぜかより一層強烈に感じられた。俺の中の狼が満足げに遠吠えをあげる。果てしない拒絶の末、ようやく番の受け入れを感知したのだ。

彼女を抱く腕に力がこもる。キスは深まり、より飢えた、要求の強いものへと変わっていった。冷たい山の空気とは裏腹に、俺たちの間では熱が生まれ始めていた。

しかし、まさにその熱が高まり始めたその時、リラが突然俺を突き放した。

「あな...

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