第175章:セレモニー

ライラ視点

朝の七時、私はすでにすっかり目を覚ましていた。今日がその日。ケイレブとジョーイの、絆の儀式の日だ。

早春の日差しがジョーイの支度部屋の窓から差し込む中、私は友人が化粧台とクローゼットの間を神経質に行ったり来たりするのを眺めていた。三十秒とじっとしていられないようだ。

「ライラ、この花、やりすぎかな?」ジョーイがもう十五回目になる質問を口にする。月光花と銀色のリボンでできた豪華な花冠を指差しながら。「もっとシンプルなのにした方がいいかも。もっとエレガントで、私らしくない感じの」

私は彼女の手を取り、そのせわしない動きを制した。「ジョーイ、やめて。その花はあなたらしいから完璧な...

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