第193章エリックの日誌 (2)

エリックの日記

十七歳

人は俺が変わったと言う。冷酷になった、無慈悲になった、と。だが連中は間違っている。俺は冷酷になったんじゃない。強くなったんだ。それには違いがある。

セレストの手紙が、俺自身も知らなかった勇気をくれる。父からの無理難題が耐え難いものになると、鎖を断ち切ることについて書かれた彼女の言葉を思い出す。

父からの呼び出しを、いくつか断るようになった。初めてそうした時、父はあまりに驚いて、ただ俺を凝視するだけだった。二度目には、昔ながらのやり方で権威を示そうとしたが、俺は一歩も引かなかった。その後の罰は過酷なものだったが、反抗の一つ一つが俺を自由へと近づけてくれると知っていた...

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