第5章チンポをしゃぶる

ライラ視点

ブラックソーン家の集まりに足を踏み入れたとき、狼族の伝統的な儀式用のドレスが肌に重くのしかかった。深いエメラルド色の生地には、銀糸で群れの古代のシンボルが見事に刺繍されていたが、今の私にはただの衣装にしか思えなかった。もう信じていない役を演じているだけだった。

『顔を上げて』と、私の内なる狼が促した。『私たちがどれほど傷ついているか、悟られてはだめ』

『努力はしてる』と、私は心の中で囁き返した。

オーウェン・ブラックソーンがこちらへ歩み寄ってきた。彼は温かい笑みを浮かべ、私の手に手を伸ばす。

「ライラ、我が愛しき子よ」彼は私の指の関節にキスをしながら言った。「今夜は美しい。その伝統衣装がよく似合っている」

「ありがとうございます」と私は答えた。

「もうすぐアルファ継承の儀式だ。息子の正式なアルファ就任に先立ち、君の医学分野における功績が表彰される。我々は皆、君を誇りに思っている」

『本心から言っているわ。彼らは本当に私たちを評価してくれている』と、私の狼が言った。

クララが夫の隣に姿を現した。深いバーガンディ色のドレスが彼女の銀髪によく映えている。その目は私の心をさぐるようだった。

「ライラ、大丈夫? なんだか……目に悲しみの色が見えるわ」

心臓が跳ねた。私はそんなに分かりやすかったのだろうか? 私が答えるより先に、力強い腕が私の腰に回された。

「ここにいたのか」とドリアンが言った。「探したぞ」

その接触に私の体はこわばった。ドレス越しに触れられた肌が、氷のように熱く感じられた。

「君のメイトは今夜も実に美しいな」とオーウェンが言った。

「いつでもですよ」ドリアンは滑らかに答え、親指で私の腰をなぞる。その仕草は愛情深く見えるかもしれないが、私には警告のように感じられた。

ケイレブがグラスを片手に近づいてきた。その笑顔は、この見せかけばかりの場において歓迎すべき救いに思えた。

「医学界のスターにして、俺の従兄弟の美しいメイトさん。取り決めによる絆の調子はどうだい? 試用期間ももうすぐ終わりだろ? もうすぐ二人とも自由を祝えるってわけだ」

部屋の温度が十度も下がったかのように感じられた。

オーウェンは細心の注意を払うようにグラスを置いた。その音が、突如訪れた静寂に響き渡る。

「ケイレブ、それはお前の基準からしても無神経すぎるぞ」彼の視線がドリアンに移り、隣に立つ仮のメイトが身を硬くするのが分かった。「息子よ、忠誠心と一貫性は、アルファが持つべき最も重要な資質の一つだ。自身の家庭すら安定させられない者に、どうして群れが信頼を寄せて導きを任せられる?」

その叱責は穏やかだったが、紛れもないものだった。「真のアルファとは、選んだメイトに完全に身を捧げるものだ。そこに疑問や不確かさがあってはならない。ライラとの絆は、揺るぎないものであるべきだ」

ドリアンの指が私の背中で力を込めた。「もちろんです、父上。ライラと私は、互いに完全に身を捧げ合っています。そうだろう、ダーリン?」

その愛称は、彼の唇から吐き出される毒のように感じられた。彼は私に、彼の嘘を支持し、家族のために幸せな仮のメイトを演じる機会を与えようとしていた。皆の視線が私に注がれ、返事を待っているのが分かった。

「すべては月の女神様のお導きのままに」私は慎重に言った。「私たちは、ただその叡智を信じるのみです」

それはドリアンが期待していたような熱心な同意ではなかった。私たちの絆を通して、彼の不快感が伝わってくる。

『どうして嘘をつかなかったの?』と、狼が不安そうに尋ねた。『今、彼は激怒しているわ』

『もう演じるのは疲れたから』と私は答えた。『これで悪い結果になったとしても、少なくとも正直でいられる』

会話は当たり障りのない話題に移っていったが、ドリアンの内に秘めた怒りが煮え滾っているのを感じた。彼が気分転換に散歩でもしようと提案したとき、私はまずいことになったと悟った。

月光の森は、宵の光に照らされて美しかった。銀色の松の木々が、私たちの周りに自然が作り出した大聖堂を形作っている。

『逃げて』と、私の内なる狼が突然告げた。『何かがおかしい。彼の匂い……今すぐ逃げるの』

だが、もう遅かった。ドリアンの手が稲妻のように伸びてきて私の腕を掴み、無理やり彼の方へと向き直させる。私が反応する間もなく、彼は古びた松のざらついた樹皮に私を押し付け、その体で檻のように閉じ込めた。

「何の真似だ? さっきの、家族の前でのあの芝居。あれで何を成し遂げるつもりだったんだ?」

「別に芝居なんてしてない。本当のことを言っただけよ」

「本当のこと? 本当のこととは、お前が妊娠したなどと嘘をついて俺を陥れようとしたことだ。本当のこととは、お前がただの腹黒い小娘だということだ……」

彼は最後まで言わなかったが、その手がベルトへと動いたことで、彼の意図は明らかだった。

自分の体が裏切っていくのを感じた。膝から力が抜け、意志が砕けていく。彼に押され、私は彼の両脚の間で跪かされた。

「跪け」と彼は命じた。「そして、お前が俺だけのものだということを奴らに見せつけてやれ」

彼はズボンのジッパーを下ろし、熱く、ずしりと重い勃起を露わにした。その長さに沿って太い血管が脈打っている。彼がその根本に手を回せと指示したので、私はそれに従った。私の指は、やっと届くかどうかというほどの太さだった。彼の熱が圧倒的だった。

掌が幻の痛みで疼き、弱々しく彼を愛撫することしかできない。私はごくりと唾を飲み込み、身を乗り出した。舌を這わせ、ぬるりとした彼の陰茎の先端をなぞり、そこに玉となった先走りの汁を口に含む。

私の体は、この裏切り者は、望んでもいない欲望にすでに濡れていた。甘くむせ返るような興奮の香りが、あたりに満ちる。私は先端から始め、彼のすべてを舐めあげた。脈打つ竿の長さに沿って、舌が滑っていく。

頭の中は空っぽで、ただ自分の動きのリズムと、どこか他人事のような顎の痛みだけに集中していた。彼が腰を突き上げ始めたとき、私は口をさらに大きく開き、彼をより深く受け入れた。

息をしようと身を引こうとしたが、彼の腕が伸びてきて私の後頭部を鷲掴みにした。彼は私の頭を前方に叩きつけ、その突然の動きに思わずえずきそうになる。私の体は震え、その残忍な命令に抵抗しようともがいた。私の内なる狼が、囚われ、無力感に泣き叫んだ。

「俺のものだ」と、彼の狼が唸った。「お前はすべて俺のものだ。そして、服従することを覚えるがいい」

彼は再び、激しく突き込んできた。痛みは即座に、そして耐え難いほどに襲ってきた。喉の奥へと突き立てられる白熱した槍が、わずかな息さえも奪っていく。激しい突き上げのたびに、後頭部が容赦なく何度も木の幹に叩きつけられた。

私は樹皮を掻きむしり、爪をその荒々しい隆起に食い込ませた。涙が目から止めどなく流れ落ちる。喉の奥から嗚咽が漏れると、彼が身を震わせるのを感じた。彼の絶頂が、熱く粘ついた奔流となって喉の奥で爆ぜた。

彼は身を引き、私の髪を掴んでいた手を離した。私は地面に崩れ落ち、激しく咳き込む。肺が焼けつくようで、彼の味が舌の上に苦く残った。

彼はズボンを直し、手を伸ばすと私の肩を突き、突き放した。

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