第53章サブミット

ライラ視点

キスに、私たちは互いを飲み込むように夢中になった。私の手は彼のシャツのボタンを探り、必死の焦燥感に駆られて指がそれを外していく。布地がはだけ、彼の胸と、その白い肌を刻む傷跡が露わになる。

指先が触れるたび、彼の身体が震えた。

「ライラ」と、彼は私の唇に唇を押し付けたまま、唸るように言った。

私は彼のはだけた胸に掌を押し当て、その心臓の速い鼓動を感じた。私の手が彼の肋骨をなぞり、腹部へと下りていくと、その感触に彼の筋肉が強張る。彼が鋭く息を呑んだことで、私の探求がどれほど彼に影響を与えているかが分かった。

彼は私をくるりと回転させ、背中を壁に押し付けた。

「言え」と彼は...

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