第279章 真相

朱里由衣は、コメント欄に流れる視聴者の言葉を目にした瞬間、胸の奥がずしんと沈んだ。

動揺を笑いで塗りつぶそうとする。

「そんな大げさな話じゃないでしょ。ただのボンベひとつだよ? 蹴って倒したくらいで爆発するなんて、あり得ないじゃん!」

どうせアンチが脅してきているだけだ――そう思いたかった。

御堂蓮司は長い指先でマウスを軽く叩く。すると、プロジェクターに一通の資料が映し出された。

「これは当時の事故報告書だ。報告によれば、事故の原因はアセチレンボンベの爆発。それによってタワークレーンが制御不能になり、建物と仮設小屋に激突。結果、作業員に死傷者が出た」

朱里由衣の顔から、さっと血の...

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