第286章 盛大な結婚式(2)

御堂蓮司は紳士的に手を差し出し、水紀の手をそっと取り上げた。

「今日の君は、本当に綺麗だ」

愛しい少女を見つめる眼差しはどこまでも優しく、どんな賛辞を並べても足りないとでも言うようだった。

周囲のカメラマンたちも、ほんの数秒、言葉を失った。彼らは大舞台を何度も撮ってきたはずなのに――今日の主役は、間違いなく“今まで見た中でいちばん美しい花嫁”だった。

我に返った瞬間、シャッター音が一気に弾ける。カシャカシャカシャ、と連射が止まらない。煙が出そうな勢いだ。

――似合いすぎる。

今回の挙式は、規模からして桁が違った。御堂家が庭園一帯を丸ごと貸し切り、招かれたのは親族や友人だけではない...

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