第233章

青山美玲はまだ入口に立ったままだった。誰も「座れ」とは言わない。誰も彼女の味方をしない。

指をぎゅっと握りしめる。爪が掌に食い込み、痛みがじわりと広がった。結局、美玲は自分からいちばん端の席へ歩き、黙って腰を下ろす。

皆が自分の側に付いたのを見て、花岡絵麻は得意げに口元をつり上げた。

そして、誰にも見えない角度で青山美玲に向かって眉をひょいと跳ね上げる。次の瞬間には、顔を覆ってまた泣き出した。

その勝ち誇った視線を受けた美玲は、腹の底が煮えくり返りそうになる。

けれど、どうにもできない。結局は言い返すこともできず、飲み込むしかなかった。

円卓の中央に座る黒田理沙は、終始ひと言も発...

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