第10章 京都修学旅行の完璧な告白

一ヶ月後、桜丘高校の伝統行事である修学旅行が予定通りやってきた。

「みんな、明日はいよいよ京都へ行くぞ!」

担任が教壇で興奮気味に告げた。

「今回は二泊三日の旅行だ。規律を守り、安全に注意するように!」

私は席に座り、窓の外に咲き誇る桜を眺めながら、格別な喜びに浸っていた。

あの日、公園で池田が「私に完全に征服される」と承諾して以来、私たちの関係には微妙な変化が起きていた。彼は相変わらず照れるものの、もう私が近づくのを避けたりはしなくなった。

「知恵、班分けのリストが出たよ!」

クラスメイトが紙を持って駆け寄ってきた。

「あなた、池田くんと同じ班だって!」

私は...

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