第275章 正気か

男性陣がその場を離れ、残されたのは三人の女だけだった。

河合光莉は白川有香を白い目で見やった。「射撃の何が面白いのよ? 女がこんな野蛮なものに触れるもんじゃないわ。手が痛くて死にそう」

彼女は手首を振りながら、不満を露わにする。

せっかく江口海と出歩けると思ったのに、射撃だなんて。彼女はもう二度と御免だと思った。

「そうねえ。自分に似合わない場所に無理やり首を突っ込んで、自分のものでもないのにしがみつこうとするから、痛い目を見るのよ」白川有香が陰湿な響きを含んだ声で言った。

その当てこすりに、河合光莉は即座に激昂した。

「クソ女! 何ですって?」

河合光莉が振り返ると、日傘を差...

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