第280章 男は皆同じ

白川芽唯は濡れそぼり、頬を伝う雫もそのままに、まるで凍りついたかのように立ち尽くしていた。

中林真由が部屋に入ったのは、ちょうどその瞬間だった。

普段は冷静な彼女も、その光景には息を呑んだ。

その背後には、料理の確認から戻ったばかりの小島文彦がいた。

今日の主催者である彼は、細部に至るまで自ら目を光らせていたのだ。ここに集まる社長連中は、遊びに来ているわけではない。あくまでビジネスが最優先だからだ。

だが、部屋に入るなり従妹がいじめられている場面に出くわし、小島の顔色は瞬時に曇った。

「何事だ? 江口社長、あんたの連れ、少々やりすぎなんじゃないか?」

小島文彦の視線は江口海に向...

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