第334章 彼女がやったのか?

中林真由は眉間に深い皺を寄せ、苛立ちを隠そうともせずに言った。

「刑事さん、犯人が逃げたなら、まずは彼らを追うべきなんじゃないですか?」

「私があの男たちと一言二言交わした、ただそれだけで黒幕扱いですか? 警察の捜査って、そんなに杜撰なものなんですか」

彼女の様子が明らかに張り詰めているのを見て取ったのか、もう一人の刑事が慌ててなだめるように口を開く。

「中林さん、落ち着いてください。あくまで任意の事情聴取としてご協力いただいているだけです。ただ、あなたが彼らと接触していた事実があり、さらに防犯カメラを避けるような動きも見られたため、念のための確認ですよ」

「念のため、ですか」

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