第336章 災いを招く

白川芽唯はなおも何かを言おうとしたが、激しい嗚咽で失神寸前となり、もはや言葉を紡ぐことさえできなかった。

今野敦史は彼女を一瞥しただけで、すぐに中林真由へと視線を移した。

「行けるか?」

中林真由は小さく頷くと、今野敦史の後について警察署を後にした。

背後から、白川芽唯の怨嗟に満ちた声が追いかけてくる。

「中林真由、絶対に殺してやる……生きてることを後悔させてやるからな!」

「このクズが! これで終わったと思うなよ、絶対に許さない!」

中林真由は拳を固く握りしめ、足を止めることなく歩き続けた。

白川芽唯が哀れだとは思う。だが、無実の罪で巻き込まれた自分はどうなる?

何らかの...

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