第338章 食事を届ける

一日の疲れを癒やすべくバスタブに身を沈めながら、中林真由は今日の出来事を反芻していた。

なぜあれほどまでに、白川芽唯が標的にされるのか理解に苦しむ。

もっとも、白川芽唯のあの性格を見る限り、敵を作りやすいタイプであることは否めない。

自分のような下っ端相手なら、向こうも白川芽唯をどうこうすることはできないだろう。

だが、もし大物を怒らせていたとしたら?

考え事に没頭しすぎていたせいで、湯がすっかり冷めきってから、中林真由はようやく浴室を出た。

その時、インターホンが鳴った。髪も乾かさぬまま、バスローブを羽織っただけで玄関へと向かう。ドアスコープを覗くと、そこには今野敦史の顔があっ...

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