第344章 一族に対抗する

彼の車はずっと中林真由の後ろをつけていた。あの二人の男が中林真由と話している時も、彼はその様子を見ていた。

誰かが道案内をしているように見えたのも、確かに確認している。

会話の内容までは聞こえなかったが、その光景は道案内そのものだった。

ドライブレコーダーの映像も確認済みだ。だが画質が悪く、証拠能力としては期待できないだろう。

今野敦史は部下を使ってその道案内の男を捜させたが、手掛かりは皆無だった。

この界隈はサラリーマンが溢れ返っている上に、レコーダーにも相手の顔は映っていない。捜索は砂浜で針を探すようなものだ。

ふと何かに思い当たり、彼が問い質そうとした矢先、中林真由の方から...

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