第358章 中林真由を好きになってはいけない

千葉雄太は、いつから中林真由のことを目で追うようになったのか、もう覚えていなかった。

ただ、一目見たその時から、彼女の面影が脳裏に焼き付いて離れない。

確か、最初の出会いはバーだったはずだ。

まだ自分の店を持っていなかった頃、仲間内で集まっていた時のことだ。

今野敦史は最後に現れた。その後ろには、右も左も分からないといった様子の少女がおずおずとついてきていた。

誰かが口笛を吹いて冷やかした。

「今野さん、彼女連れですか?」

当時、今野敦史の周りに特定の女の影はなかったから、全員が興味津々で視線を向けた。

千葉雄太は、一目見て息を呑んだ。

あの日の中林真由は、淡いピンクのワン...

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