第370章 吐き気がする

「中林真由、自分が何を言っているのか分かっているのか?」

今野敦史は目を細め、その声は数段冷ややかになった。

「俺と一緒になる気はなかっただと? じゃあ、ここ数日の俺たちは何だったんだ?」

中林真由には彼の怒りが伝わってきたが、そんなことはどうでもよかった。

ここ数日は何だったのか、だと? 不運以外の何物でもないわ!

見る目がなかった。また今野敦史を信じてしまった。それこそが最大の悲哀だ。

「何だったのかって? 私があなたを裏切ったみたいな顔をするのはやめてくれない? お互い大人なんだから、需要と供給が一致しただけでしょう。あなたが損をした? いい思いをしてたのはずっとあなたの方...

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