第406章 愛に潤されて

今野敦史にとって、こうした中林真由を見るのは初めてではない。だが、これほどまでに激情を露わにする姿は、間違いなく初めてだった。

以前の彼女も積極的ではあったが、その瞳にこれほど濃密な愛の色が宿っていたことはない。

だが、今日は違う。彼女は今、目の前の男を全身全霊で愛しているし、彼もまた自分を愛していると確信していた。

真由の左手が敦史の頬を愛おしげに撫でる。薬指の指輪が、彼の肌に触れるように。

目の前のこの男は、私のものだ。私たちは結婚する。そうすれば彼はこれからもずっと、余すところなく私のものになるのだ。

そう考えた瞬間、真由の身体の奥底から昂ぶりが突き上げてきた。

彼女は腰を...

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